医療法人社団　研友会

創傷治療（切り傷・すり傷など）

最近の創傷治療には変化が見られるようになってきました

今までの創傷治療は

• 消毒液（イソジン・ヒビテン・マーキュロ等）を使用し、時には抗生物質入り軟膏を創口につける
• ガーゼをあてて創を乾燥させる。ガーゼの使用で創とガーゼがくっつき、剥がすときに出血したり痛みを伴うことがしばしばある
• 水にぬれないように風呂は禁止する
• 毎日消毒、軟膏・ガーゼ交換し、乾燥を繰り返す
• 痂皮（かさぶた）をつくり、治療を終わらせることが常識化している。もちろん引きつれ、瘢痕（傷跡）を残したいと思ってるわけではないが、治療過程で残ることが多かった（現在でも大半の医師はこの方法を患者さんに強いているのが現状）
• 受創してから治癒するまでのかなりの間は、痛みに悩まされるし、生活への制限も加わる

最近の創傷治療は

• 消毒液（イソジン・ヒビテン・マーキュロ等）や軟膏を使用せず、水（水道水でよい）で洗浄する
• ガーゼを使用せず、被覆材で乾燥しないよう創を保護する
• 水にぬれても問題はないし、風呂も入れる
• 毎日の処置が必要ないので、病院への通院が少なくなる
• 結果、痂皮（かさぶた）を作らない、引きつれが出来ない、傷跡が綺麗になる
• 痛みは治療後数時間からせいぜい１日の間で治まってくるし、日常の生活への制限が少ない。治療による痛みもほとんどない。カーゼを使用しないし、被覆材は創にくっつかないから、剥がす時の痛みがない

と云う様に、今までの常識とは変化してきています
消毒、軟膏、乾燥は結果的に創傷治癒を抑制し遅らせていることにお気づき下さい
こちらをご覧頂くと、どのような治療かご理解頂けると思います 「創傷・熱傷の湿潤療法」を広めた人物として知られている夏井睦先生のページ

被覆材を使った治療症例

この治療の基本は、生体本来の治癒能力である組織再生力を利用して治すことにあります

ここからのリンクページでは、当クリニックでの実際の症例を見ることができます
かなり生々しい写真があります。そのような写真が苦手な方はご遠慮ください
もちろん最近の創傷治療方針を守り、消毒はせず（水道水で洗浄するだけ）被覆材で治療した症例ばかりです
症例画像に関しては、診察時の条件によって色合いの違いが生じておりますが、画質の調整はしておりません